包丁を研ぎましょう
砥石は荒砥,中砥,仕上砥と3種類ありますが,初心者は荒砥がいいでしょう。PINOでは中砥を使っています。写真の左から荒砥,中砥,天然の砥石。
    
まず,砥石は20分以上水につけて充分に砥石に水を含ませます。
   
刃を手前に置いて向こう側を10円玉1枚分ぐらい浮かせます。砥石に刃をぴたりと当て,向こう側に押して戻ります。引く時(戻す時)には力を入れず,押す時だけ力を入れます。それを何度も繰り返し,片側だけをまず研ぎます。時々,親指の腹で研ぎ具合をみてください。包丁が研ぎ上がってくると「かえり」ができてきます。親指に,ガサガサッとひっかかるものがそれです。それが包丁全体にできてるかどうか調べます。できてない部分はそこだけをまた研いでください。
              
次に包丁の裏側を研ぎます。片刃包丁の場合は表研いだ「かえり」をとるぐらいなので軽く研ぎます。両刃包丁の場合はしっかりと研いでください。裏側を研ぐ時は刃が向こう側にあって,背が手前にきます。先ほど同じように砥石に刃をぴたりと当て,手前は浮かします。今度は,手前に引く時に力を入れます。向こうへ戻す時は力を入れません。それを繰り返します。
         
研いでいる時に黒い汁が出てきます。それは「トグサ」といって,砥石の粉です。それは研磨剤の役割をするので,流さないでください。けれど,砥石が乾いてくるので,水をかけながら研いでくださいね。
終わったら,包丁をしっかり洗ってよく乾かしてね